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患者さんの信頼はお金では買えません。「よく見ること」で築かれていきます 天野歯科医院 久保田知子先生

天野歯科医院に勤務する久保田知子先生。目指す歯科医師像は、「本当に患者さんの心に寄り添えるドクター」です。そのための具体的な方法が、高倍率のサージテルを使うこと。どのようにして患者さんの笑顔や笑い声を引き出し、通院してもらい、幸せな人生に貢献しているのか、お話を聞きました。

久保田先生は最初に2.5倍を導入し、その後8倍、10倍と倍率を上げました。サージテルを使うようになって変わったことはありますか?

自分の中で一つの大きな変化がありました。使う前の治療はハイリスク・ローリターンだったんですけれども、ローリスク・ハイリターンになったんです。侵襲性はすごく低くて、効果はすごく高い。まったく逆になったんですよ。患者さんの痛みの声が激減して、笑い声が増えました。
患者さんに聞くと、歯医者さんのイメージって「痛い」「怖い」。なるべく行きたくない所です。それが、治療をとおして、笑わなかったり目を見てくださらなかった方が、笑ったり私の目を見ながら「こんなことがあったの」とお話ししてくれるようになったんです。

笑い声が増えることは、患者さんと先生にとってどういう意味があるのですか?

歯医者さんに良いイメージがなく、ケアされていない方の多くは、やはり口腔内の状態が良くありません。好きなものや食べたいものではなくて、食べられるものを選んで食べています。でも、良いイメージがあれば積極的に通って治療を受けて状態が良くなり、家族や友人との食事の時間を楽しめるようになります。そうすると、表情や人生観そのものまで大きく変わってくる方って多いんですよ。
通っていただけるのは、サージテルを使って痛みを与えずに確実に歯石やむし歯だけを除去できるから。侵襲性が低い治療を提供できるからこそだと思うんです。

先生が、そのような治療を受ける側の「患者視点」を持つようになったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

藤本研修会に参加して、インストラクターの北川俊哉先生(北川デンタルオフィス/東京都中央区)の治療を私自身が受けたことですね。“なんでこんなに楽なんだろう”“何が違うんだろう”と思いました。もちろん技術的なこともそうですけれども、北川先生は既に10倍を使っていらっしゃったんです。見たい所を確実に見られるからじゃないかな、と。
そこで、私もそれまで使っていた2.5倍から8倍に倍率を上げました。それによって、患者さんにお口を大きく開いていただかなくても済むようになり、すべての効率が上がって時間も短縮できました。そして、今までの自分の治療ってすごく乱暴だったんだな、と深く反省しました。自分が見えない分、私は患者さんに負担をかけていたんです。
8倍に慣れた後、“ここはどうなっているんだろう”“もっと見たい”という気持ちが強くなり、10倍にしました。根管の中までこんなに見えるんだとわかって、もうこれじゃなきゃ、という感じでしたね。
やっぱり見えるようにならないと、良い治療は提供できないし、患者さんのこともわかりません。見えないのと見えるとでは、0と1くらいの大きな差があるんじゃないかなと思います。

「大きな差」とはどのようなものなのか、詳しく教えていただけますか?

見えていなかったときは、患者さんの心の声を聞いていたつもりで、聞けていませんでした。患者さんの表面的な痛みやつらさの裏にあるもの、それを察しきれていなかったんです。患者さんはどんな治療を受けたいのか、何がうれしいのか、どうなりたいのか、どんな生活をしたいのか……。
だからサージテルというのは、お口の中が見えるようになるけれども、患者さんの心も見えるようになるんです。使うようになってすごく信頼関係を築きやすくなったし、治療もやりやすくなったし、遠い所からでも足を運んでもらえています。こういった患者さんとのつながりって、お金じゃないんですよね。いくらお金を積んでも患者さんの信頼は買えませんから。サージテルってすごくいろんな効果があるなあと実感しています。

ありがとうございます。最後に今後の目標などを教えてください。

まだまだ修行しなくてはならないことが多いです。1本の歯を治療するのでも、患者さんに提供できる選択肢を増やしたいです。教科書に書いてあるようなベーシックなものはもちろん大事ですけれど、患者さんは一人ひとり価値観が違うので、その患者さんに合った治療を提供できるようになりたいです。素晴らしい先生の治療を見て、自分もここまで行かなきゃと思うことも多いです。
今、毎日仕事をしていて思うんですけど、口元ってその人の表情を作るし、表情はその人の人生を作りますよね。私たち歯科医師は、その人の人生を豊かにできるし、何かお手伝いできる仕事なんだなあと思っています。
それと同時に、私自身も患者さんからケアされているんですよね。歯医者さんが苦手だったのに「来るのが楽しみになったわ」と言ってくださる患者さん。ずっと積み重ねてきた治療が終わったとき、「先生に診てもらえてよかったです。これからもお願いします」と言ってくださった患者さん。その方たちに出会えて本当によかったなって。
この両方とも、よく見ることから始まっているんですよね。もっと早くこの環境を作っていればよかったのかもしれないですけれど、10倍のサージテルにしてまだ1年です。これを使って、「よく見る」ということを大事にしてやっていきたいです。

医療法人社団晴志会 天野歯科医院 東京都港区虎ノ門1-17-1 Web Site
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