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倍率アップで得られるのは、 新たな欲求、 新たなステップ、 新たな基準点です。

三重県伊勢市の山口歯科医院、山口元嗣先生。9年前に2.5倍のサージテルを使い始め、その5年後に5倍へ、さらにその2年半後に8倍へ倍率アップ。その理由を、「見えないから見たい」という欲求だったと言います。倍率アップによって得られたものについて、これまでを振り返りながらお話を伺いました。

最初に、サージテルを使い始めたきっかけを教えてください。

「見えないから見たい」、それだけなんです。
かつて、「心の眼で見る」とか「イメージする」と言われた時代もあったと思います。でも、現実的に上顎臼歯部の遠心面をどうやって見るのでしょうか。本当に心眼を持っている先生はいるのかもしれません。でも、僕は凡人ですし、視力も悪いですし、もちろん心眼(神の目)も持っていません。
そんな自分が患者さんに何を提供できるのか。提供するために何をしたらよいのか。そう考えて、おのずとサージテルが必要なものだと思うようになりました。

サージテルを使うことによって、どんな変化が起きましたか?

最初に2.5倍を使ったとき、例えば歯頸部の楔状欠損のCRを裸眼でやったものと見比べて、“あっ”と思いました。もし裸眼のままだったら、オーバーマージンにも気づかずにそのままだったろうな、と。
正直に言うと、裸眼のときは“詰めておしまい”とか、そんな感じだったんです。サージテルを使ってよく見えるようになって、自分がやったことに対して本当に良かったかどうかという再評価をするようになりました。裸眼でやってみて、やった直後にサージテルで見て「うわっ」「なんだこれは」ということもありますし、2週間後や1カ月後に歯肉がどうなっているか、きちんと経過を追って、本当にその治療がよかったかどうか再評価をする。そして自分に何が足りなかったのかを明らかにして、次に活かしていくということです。
しかし、人間ですからどうしても失敗はあります。見えなければ、成功したのか失敗したのかもわかりません。失敗を教えてくれるというのも、サージテルという道具の一つの役割だと思います。こう考えると、自分の治療に対する責任感が強くなったというのが一番大きな変化かもしれませんね。

先生は、2.5倍の次に5倍、 5倍の次に8倍と、倍率を上げてきました。これにはどんな理由があるのですか?

裸眼よりも2.5倍でやったほうがいいと感じて2.5倍を使っているうちに、その倍率での経験が増えてきます。勉強を続けていると知識も増えてきます。そうすると、自分の「基準点」が裸眼から今度は2.5倍になるわけです。その基準でやっていると、臨床のなかで何かしらターニングポイント的なケースが出てきます。そこでまた、「もっと見たいな」という欲求が出てくるんです。自分のなかの基準点を下回るような診療はもうできません。そうなると上げるしかありませんよね。
2.5倍から5倍に上げたときのターニングポイントは覚えています。失敗した症例です。上顎洞粘膜を破ってしまったんです。破ってしまった大きさがどれくらいなのかなど、大きくしなければ見えないし、明るくなければ見えません。幸い、患者さんにも説明させていただいて予後も事なきを得ていますけれども、当然、こういうことは避けたいし、もっとよく見たくなりますよね。

それでは、今使っている8倍の使用感について教えてください。

ライトとセットでの感想ですが、例えば根管治療などが見やすく、やりやすくなりました。より集中できます。“集中してここを見たい”という、まさにそこだけが見えるんです。そういった意味で非常にいいですね。
集中できることのメリットというのはたくさんあって、いろいろな面で変わってきていると思います。
見やすければもちろん操作もしやすくなって、時間が短く済みます。そうすると効率も上がります。スタッフもラクになって、他のことをしてもらえます。患者さんも口を開いている時間が短くなるのでいいですよね。また新たなステップを踏み出せたと思います。今の自分にとって、なくてはならないものになっていますよ。

8倍の前に2.5倍や5倍を使ったことは“遠回り”だったと思いますか?

まったく思いません。なぜなら、2.5倍や5倍がそのときそのときの「もっと見たい」という欲求を育ててくれたと思うからです。そして、その欲求が今に至るまで自分の「基準点」を高めてきたと思うからです。
僕は頭も良いわけではないし、機転もきかないし、そんなに野心があるわけでもありません。ですからあまり偉そうなことは言えませんが、患者さんのために仕事をするんだということを考えれば、投資というのは常にすべきかなと思います。誰でも若いときはお金がありませんよね。でも嗜好品とか外見を整えるようなものにお金を出すのであれば、先に自分の本来の仕事は何なのかを考えてお金を使うことは、将来への投資になると思うんです。
 今、CTなど便利な器具がどんどん出てきていますが、若い先生や開業したての先生がいきなりそれを買えといわれても全部買えるとは思えません。でも、サージテルならば、ちょっと他のものを我慢すれば買えるはずです。僕自身は2.5倍や5倍という、そのときの自分に合った投資をしてきました。そのおかげで、「もっと見たい」という新たな欲求が生まれ、新たなステップを踏み出せて、常に新たな基準点を持てているんだと思います。

山口歯科医院 三重県伊勢市宮後1-8-3 Web Site
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